秋彼岸会法要。13時30分から読経。14時から法話。
講題は「死者の声を聴く芸能」琵琶法師『耳なし芳一』『平家物語』。
午後に台風が近づき、心配でしたが、50名ものご参加でした。
ありがとうございます。
琵琶奏者、塩高和之師(東京都)の『風の宴』。
かすかに生まれ、吹き荒ぶ嵐へ、そして静かに無にかえる風。
琵琶の音色のせいか、砂漠のような荒涼とした世界が現れました。
塩高和之師のCD。
阿弥陀寺でも販売しております。
左、佐藤蕗子師(東京都)。演劇創作ユニット、mizhenで女優としてご活躍。
右、安田登師(東京都)。能楽師。おばけ合宿 講師。
『耳なし芳一』
語り:安田登師
:佐藤蕗子師
琵琶:塩高和之師
琵琶法師、芳一と、彼にとりついた平家の亡霊の物語。
べべべん、と鳴るとすぐ、怪異の世界へ。
琵琶を弾く芳一と、対峙する亡霊が目に浮かぶ。
『ボンボヤージュ』。
ピアノ:安田登師
エレキギター:塩高和之師
語り:佐藤蕗子師
女性の独り語り。
純粋な少女が、悪い男に振り回され、身を持ち崩していく。
恨みながらも、相手を見捨てることのできない哀しい恋愛物語。
ひとつの映画を見ているようでした。
秋の唱歌。
「荒城の月」「里の秋」「もみじ」。
どこかもの悲しいメロディが秋の日に染み入ります。
そして日本語の美しさも再認識。
懇親会。
ピアノ、ギター、ベース、サックス、キーボード、カホン。
「なぜこのお寺にはこんなに楽器があるんだ」とは誰が言ったでしょうか。
台風の風をかき消して、宴は続くのでした。(栃原)