
3月19日、春彼岸会法要。
1時30分、勤行。
30名以上のお参りがありました。

安田登師(能楽師)、大島淑夫師(精神科医)におでましいたただきました。
講題は「精神科医と能楽師と読む『和讃』」

最初に能『融(とおる)』を声に出して読みます。
独特な節まわしが難しいですが、先生に習うと、謡の雰囲気がつかめて面白い。


続いて、雅楽『越天楽』に合わせて和讃を歌います。
和讃とは、親鸞聖人が仏の教えをわかりやすく、七五調の歌にされたもの。
安田先生はピアノの伴奏、大島先生は手拍子。
「リハーサルと拍子が違いますね」と安田先生。
「あ、そうですね」と大島先生。
このアバウトさが、いいと思います(栃原)

笙(しょう)を吹いてくださったのは名和さん。
雅楽が入るとおごそかになります。

先生から「和」という漢字のご説明。
「和」は「龢」であり、聖徳太子が憲法十七条で使われた文字。
実は竹で作られた笛が集まったものを表している。
隣り合った和音は本来、不協和音となるが、それが和した世界が浄土ではないかと話されました。

大島先生は「共感覚」について。
五感をひとつひとつ意識していき、それを同時に開くと、すべての感覚が溶け合ったような世界が開ける。
「和」、とはそのような、自他を超えた世界ではないかと話されました。


また、和讃の内容と似た洋楽の歌詞も紹介されました。
ビートルズ、ベッド・ミドラー、サイモン&ガーファンクル。
和讃と洋楽。意外な共通点が見えました。

続いてポヤポヤのコンサート。
孝ちゃんと大塚さん。

お寺の雰囲気に合った孝ちゃんの選曲と、突然の曲目変更にも対応される大塚さん。
澄んだ歌声と、たおやかなギターの音色。こころが洗われます。
また、シルバー川柳や都都逸(どどいつ)を歌詞にして、皆さまから大きな笑い声も。

最後は、『口笛吹いて』を皆で歌います。
阿弥陀寺テーマソングです。
ハーモニカは森さん。いい加減に吹いてるようで、何故か合ってしまう体質のようです。
安田先生のピアノも加わり、にぎやかな演奏となりました。

お参りいただきありがとうございました(栃原)